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「なあなあ」 「なんや、忍足」 「俺んこと忍足忍足言うんやめへん?なんかこそばいんやけど」 「忍足は忍足やろ。忍足んこと忍足って呼んで何が悪いねん」 「なんかややこしなっとるわ。忍足忍足言うなや」 「大体なんで忍足んことわざわざ名前で呼ばなあかんのかがわからへんわ」 「お前以外に俺んこと忍足って呼ぶやつ、そんなおれへんで」 「ええやんけ、別に。忍足やし」 「謙也って呼べや!」 「嫌や。それやったら白石んこと蔵ノ介って呼ぶわ」 「アイツんこと蔵ノ介って呼ぶやつそんなおれへんわ!ちゅーか白石のオカンですら蔵呼びやぞ!」 「ええやん蔵ノ介。かわいいやん、くらのすけ」 「蔵ノ介蔵ノ介連呼すんなや!」 「テニス部で言うたら光っちゅう名前もかわいいし、小春ちゃんもユウジもかわいいで呼びやすいけど、」 「けど?」 「忍足は忍足やろ。千歳と同じ法則で。あっ銀はかわいいっちゅうか字数やな」 「なんやねんその法則!千歳はなんとなくわかるけど、なんで俺もやねん!あと銀かわいそう!」 「なんでもや。忍足は忍足。はいけってーい」 「うざっ!うざすぎるやろお前!」 「そういう忍足も私んことって呼びよって!って呼ぶやつお前以外おれへんわ」 「お前が俺んこと忍足って呼ぶからや!悔しかったら謙也って呼んでみーや!」 「悔しないしお前なんかに名前で呼ばれたないし、別にええわ」 「なんやねんお前!引くん早っ!諦め早っ!お前そんな人生でええんか?!」 「あの二人、まーた夫婦喧嘩しとんで」 「放っとき放っとき。どうせ謙也の負けやろ」 「謙也くんへたれっすからね。ださすぎっすわ」 「氷帝の宍戸くん風に言うと激ダサやな」 「もやけどな。なんであそこまでムキになるんやろな」 「仲良かね〜」 「大体私、白石・・・あ、蔵ノ介に用事あって部室来たんやけど。邪魔せんといてや忍足虫」 「無理して蔵ノ介って呼ぶなや!あとなんやねん忍足虫って!どんな虫やねん!」 「異様に早く動く芋虫」 「キモッ!!」 「ええからどけや。中級に興味ないんや、私が興味あるんは上級や」 「顔のことか?顔のこと言うとんのかお前?!」 「自分で認めてどないすんねん。そこどけや、しら、蔵ノ介をだせ!」 「無理せんでええっちゅうねん!」 「無理してへんし〜余裕やし〜」 「うわっめっちゃムカつくその顔!大体白石に何の用事があるんや!」 「ノート返しに来たんや」 「そんなもん誰か経由して返せや!そこまで必死になんなや!」 「ええやんけ、お礼も言わなあかんし暇やしもう帰るしついでや」 「せやったら俺経由で白石に返したる」 「なんでやねん!目の前に本人おるのになんで第三者に渡さなあかんねん!」 「ええからそのノート渡せ!」 「嫌やわ!お前はガキンチョか!」 「それはこっちのセリフっちゅー話や!お前白石に恋でもしとんのか!」 「アホかお前!誰があんなバイブルでエクスタシーな男前なんかに恋すんねん!」 「めっちゃ褒めとるやないか!!」 「ええからどけや!」 「ええから渡せや!」 「あらあら、二人とも素直やないわね〜」 「俺らみたいにさっさとラブラブしやらええのにな〜小春〜」 「なんかちょこちょこ会話の中に俺の名前入っとるんなんか嫌なんやけど」 「謙也ももかわいかね〜」 「うっさいだけっすわ・・・」 「あと俺のノート、いつ帰ってくるんや・・・?」 「気長に待つことやね」 「・・・あーなんか疲れてきたわ・・」 「そのノート渡す気になったんか?」 「渡す気にはなれへんけど疲れたわ・・・癒されたい・・」 「たとえば?」 「光をぎゅっとしたりとか金ちゃんをぎゅっとしたり千歳にぎゅっとされたり」 「なんでぎゅっ限定やねん!あと千歳だけする方やなくてされる方なんかい!」 「金ちゃん今日おれへんのやな・・・ひかる〜ちとせ〜」 「あああああああかんて!財前はともかく千歳はやりかねへん!あかん!俺が許さへん!」 「オトンか、お前。どけ千歳としら、蔵ノ介に用事あんねん」 「白石の件は諦めたるけど千歳はあかん!絶対あかん!」 「あーもーええ加減にしいや忍足虫。何が浪速のスピードスターやねん」 「今そこツッコむとこちゃうし!」 「ええからどけや」 「ええから帰れや!」 「蔵リンにノート返して千歳にぎゅっとしてもらうまで帰らへん」 「蔵リンてなんやねん!きもいっちゅーねん!」 「ええからどけやー!!」 「あかん! 白石にノート返させたるし ぎゅっは俺がしたる! やから千歳に近づくな!」 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・きもいっすわ、センパイ」(財前のマネ) 「う、うっさいわ!ほれ、ぎゅってしたるわ!来い!」 「おえ」 「めっちゃ腹立つ!!」 「蔵リーン、ノートありがとー」 「あっコラ勝手に返すなや!俺にぎゅってされてから返せや!」 「セクハラや!痴漢や!!きもいっちゅーねん!!」 「ぎゅってされるまで帰したらんで!」 「嫌や!きもい!ドアの前からどけや!いつの間に移動したんや!」 「フハハハハ!浪速のスピードスターナメるでこうなるんや!」 「千歳助けて!」 「千歳に近寄んなや!こっち来いや!ぎゅってしたる!」 「それやったらしら、蔵ノ介のがマシや!」 「せやから無理すんなや!俺がしたる!」 「嫌やああああ!!」 「・・・・・あれやな、なんちゅうか・・まさに空回りやな」 |